八代市議会 > 2003-06-24 >
旧八代市 平成15年 6月定例会−06月24日-06号

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  1. 八代市議会 2003-06-24
    旧八代市 平成15年 6月定例会−06月24日-06号


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    旧八代市 平成15年 6月定例会−06月24日-06号旧八代市 平成15年 6月定例会        ───────────────────────────────────                   主  要  目  次         1.市長提出案件16件に対する質疑・一般質問(第5日)         (1)田 中   安 君………………………………………………… 4         (2)山 本 幸 廣 君………………………………………………… 19         1.市長追加提出案件2件………………………………………………… 34        ───────────────────────────────────               平成15年6月八代市議会定例会会議録(第6号) ・平成15年6月24日(火曜日)            ───────────────────────── ・議事日程(第6号)                         平成15年6月24日(火曜日)午前10時開議  第 1 議第48号・平成15年度八代市一般会計補正予算・第1号(質疑)  第 2 議第49号・平成15年度八代市老人保健医療特別会計補正予算・第2号(質疑)  第 3 議第50号・専決処分の報告及びその承認について(質疑)  第 4 議第51号・専決処分の報告及びその承認について(質疑)  第 5 議第52号・専決処分の報告及びその承認について(質疑)  第 6 議第53号・八代地域8市町村合併に伴う電算システム統合業務等の事務委託に関する規約を定めることについて(質疑)
     第 7 議第54号・和解及び損害賠償の額を定めることについて(質疑)  第 8 議第55号・あらたに生じた土地の確認について(質疑)  第 9 議第56号・町区域の変更について(質疑)  第10 議第57号・八代市議会議員の報酬等に関する条例の一部改正について(質疑)  第11 議第58号・八代市報酬及び費用弁償条例の一部改正について(質疑)  第12 議第59号・八代市長等の給与に関する条例及び八代市教育委員会の教育長の給与等に関する条例の一部改正について(質疑)  第13 議第60号・八代市職員退職手当支給条例の一部改正について(質疑)  第14 議第61号・八代市非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部改正について(質疑)  第15 議第62号・八代市手数料条例の一部改正について(質疑)  第16 議第63号・八代市重度心身障害者医療費助成に関する条例の一部改正について(質疑)  第17 一般質問  第18 議第64号・契約の締結について  第19 議第65号・契約の締結について            ───────────────────────── ・会議に付した事件  1.日程第 1  1.日程第 2  1.日程第 3  1.日程第 4  1.日程第 5  1.日程第 6  1.日程第 7  1.日程第 8  1.日程第 9  1.日程第10  1.日程第11  1.日程第12  1.日程第13  1.日程第14  1.日程第15  1.日程第16  1.日程第17 一般質問 (1)田中 安君  (2)山本幸廣君  1.日程第18  1.日程第19  1.休会の件(6月25日から同27日まで)            ───────────────────────── ・出席議員及び欠席議員の氏名 (1)出席議員(31人)       1 番 前 田   慧 君       2 番 中 村 和 美 君       4 番 増 田 一 喜 君       5 番 植 原   勉 君       6 番 沢 田 行 雄 君       7 番 畑 辺 忠 志 君       8 番 松 浦 輝 幸 君       9 番 村 上 光 則 君      10 番 山 本 幸 廣 君      11 番 田 方 芳 信 君      12 番 前 垣 信 三 君      13 番 百 田   隆 君      14 番 栗 原 伸 安 君      15 番 渡 辺 俊 雄 君      16 番 藤 井 次 男 君      17 番 田 中   安 君      18 番 小 薗 純 一 君      19 番 笹 本 サエ子 君      20 番 庄 野 末 藏 君      21 番 梅 田 玲 子 君      22 番 松 永 久 彦 君      23 番 大 倉 裕 一 君      24 番 竹 田 誠 也 君      25 番 矢 本 善 彦 君      26 番 福 田 富 雄 君      27 番 田 中   茂 君      28 番 堀 口   晃 君      29 番 木 田 哲 次 君      30 番 つ る 詳 子 君      31 番 飛 石 順 子 君      32 番 前 田 秀 康 君 (2)欠席議員(1人)       3 番 山 田 栄 一 君            ───────────────────────── ・説明のために出席した者の職氏名   (1)長                   (3)教育委員会     市長       中 島 隆 利 君     委員       小 柳 洋 一 君      行政管理部長  上 野 美 麿 君      教育長      藤 門 豊 明 君       秘書課長   山 鹿 茂 之 君      教育部長    高 浪 智 之 君      企画財政部長  小 嶋 宣 雄 君       教育総務課長 村 田   達 君       財政課長   上 村 幸 寛 君   (4)農業委員会      市民環境部長  西 村 壽美雄 君     会長       川 口 健次郎 君      健康福祉部長福祉事務所長       (5)選挙管理委員会              橋 口 邦 憲 君     委員長      上 田 義 光 君      産業振興部長  坂 田 憲 治 君   (6)公平委員会      建設部長    芳 崎 賢 一 君     委員       松 川   勝 君   (2)収入役                 (7)監査委員     収入役      水 谷 謙一郎 君     委員       一 村 光 啓 君            ───────────────────────── ・職務のために議場に出席した事務局職員の職氏名    事務局長     小笠原   亨 君     理事兼次長     松 山 俊 哉 君    副主幹兼議事調査係長             総務係長      永 原 博 英 君             土 谷   武 君    主任       杉 山   誠 君    主任正 山 茂 文 君    主任       松 川 由 美 君    主事豊田恵美子君            ─────────────────────────                  (午前10時02分 開議) ○議長(前田慧君) これより本日の会議を開きます。            ───────────────────────── △日程第1〜17 ○議長(前田慧君) 日程第1から日程第16まで、すなわち議第48号から同第63号までの議案16件を一括議題とし、これより本16件に対する質疑、並びに日程第17・一般質問を行います。  それでは、通告に従い順次発言を許します。  田中安君。(「頑張れ」と呼ぶ者あり)                    (田中安君 登壇) ◆田中安君 おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)自由民主党の田中安であります。  今議会、新しい議員さんたちをお迎えし、清新な雰囲気の中で、さわやかに18名の一般質問が進み、きょうが質問の最終日となりました。私も新人の議員さんたちに負けないように、初心に返って質問を行い、市政運営1年を終えられた中島市長さんと、市勢発展のための論議を進めたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。質問は通告順に行います。  まず、1番目の、バランスシート行財政改革についてでありますが、この行政改革問題については、今議会では前垣議員、矢本議員から発言があっております。私は基本的には財政の視点からの質問を行いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  さて、先日、前垣議員の質問の中で、現在の行革大綱は期限が来るが、合併があるので新たには策定せず延伸する予定である、財源不足と市民ニーズの増大などの行政環境変化に対応し、市民への説明責任を果たすため、情報の提供と市民対話の推進を図り、民間手法を活用した行政評価制度の導入と、組織の改編まで視野に入れた事務事業マネジメントを行いたいとの決意を市長は言われておられます。  また、きのうの矢本議員から、行政改革取り組みについて、特に職員の資質向上への取り組み各種審議会等の現状と見直しについて質問がございました。その中でも明らかになったことは、行革大綱各種審議会の見直し、整理がうたわれているにもかかわらず実効性がなく、わずかしか削減されていないということであります。結局、中島市長の市民第一主義にのっとった市政により、この2年間で7つも増加しているということでもあります。何もかも各種の検討委員会をつくって、その論議に任せる手法は感心できないなと思います。  特に、本年度は八代エコポート推進協議会、新幹線やつしろ創り委員会、農業再生検討委員会など、八代市の都市像の根幹にかかわる機関の設立がありました。これら前2つの機関についての詳細は後でお聞きすることになりますが、現在実施中の第三次総合計画の改編につながるものにもなりかねないし、新たな財政負担を招致するものともなりかねません。現在論議されています合併問題での新市建設計画との有機的結合も重要な問題だとも思います。また、市行革大綱に盛り込まれている効率的、効果的な財政運営の施策にも合致しないことにもなります。行財政改革についての市長の御所見をお願いいたします。  また、矢本議員と同様、ぜひともこれら審議会などの早急な見直しを要望いたします。  また、平成11年6月にこの大綱に盛り込まれ、全員協議会で説明を受けております財政運営適正化計画の策定についても、いまだ具体化されたとは聞いておりません。なぜこのようなことになったのか、理由をお示しください。  さて、私や前田秀康議員が、市の財政状況把握のため、バランスシートの導入について何回か一般質問を行い、その後内部で研究されたわけですが、その結果、平成13年度から導入され、市民に向かって発表されております。既に12年度分、13年度分の2カ年の実績ができているわけです。このバランスシートは総務省の指導要綱により作成されたものでありますが、それぞれ挙げられている項目についての理由がはっきりしないところがあり、市民の皆様方、職員の皆さん、また議員らにとって非常にわかりづらい成果品ではないかと思います。また、附属した説明についても自己肯定的な記述に終始しています。  そこで、このバランスシートの公表について、その導入の目的は何なのか、そしてその効果はあったと思うのか、職員の皆さんはどう思っているのか、そして皆さんはこれを何に使うのか、その効果的な利用法について、その現状と課題についてお示しください。  また、いつも市長が話している市民に対しての説明責任がこれで果たされているのか、もっと市民にわかりやすいバランスシートづくりが、また附属する説明ができないのかお聞きいたします。  次に、2番目の、新幹線開業とやつしろ創り委員会についてでありますが、この問題については、本年度の新幹線関連事業について3月議会で質問しておりますし、先日堀口議員から、開通後の経済効果と将来展望について質問があっておりますが、3月議会の続きとして私も同様な視点から発言をさせていただきます。  さて、この新八代駅はようやくその勇姿を、市民の前に姿をあらわし、いよいよ開業が時間の問題となってまいりました。しかしながら、考えてみますと、6月19日の熊日新聞記事紹介のとおり、まずもって新駅の構造は、外来者が新八代駅におり、八代に滞在することを期待していないもの、そして通過していく乗客の利便性だけを考えたものであり、また、八代市民にとって利用するにはかなり不便な駅となっております。それにまた、新幹線新八代駅前の、駅前のまちづくりは調査中ということに逆戻りし、将来性が全く見えていない現状であります。
     そのような中で、開業の効果が果たして先日の御答弁のとおりあるのかどうか非常に疑問であり、余りに甘い見通しであると思いますが、そのために新幹線やつしろ創り委員会を立ち上げ研究を開始したということでもあります。この委員会は11月には提言書を提出する予定であり、その成果については期待しておりますが、3月議会でも申しましたとおり、周辺の整備などハード・ソフトの整備についてはすぐにも実行に移すべきであります。  県では、既に去年の7月には新幹線くまもと創り協議会が発足し、九州新幹線開業効果活用方策案という報告書がこの3月には提出されております。これは県全体に及ぶ総体的なものでありますが、この新八代駅関連の問題についても言及されております。この内容については、市職員がメンバーとして参画されておられますので御存じでしょうが、この委員会との関係、問題意識の違いなどあるのか、また委員会の今後の課題などをお示しください。  また、開業効果の一般論として、人、物、情報の流れが活発化し、産業活動や観光の交流圏の拡大がうたわれております。堀口議員の答弁と重なりますし、今後の市民や行政の努力次第ですので、開業効果についての答弁は求めませんが、期待していきたいと思います。しかしながら、開業効果を求めるためには、まずもっての交通アクセス準備が、整備がその前段階で必要だと思いますので、それには何が考えられるのか、そして、それらの準備状況、進捗状況についてお示しください。  また、開業に付随した観光・農林水産振興策商工業振興策についてお示しください。  次に、3番目の、エコポート構想環境行政についてであります。  今月の6月6日、熊日新聞に、八代港をリサイクル産業拠点とする八代エコポート構想が動き出したと報道され、商工会議所を主体とした八代エコポート構想推進協議会の発足と、市としては市産業政策の目玉として扱うことが発表されております。また、去年12月の木田議員の質問に対して、市長は、静脈産業としての将来性、ニーズは多大であり、他市におくれることがないよう具体的な受け皿づくりを早急に進めていきたい、八代港を生かした産業振興、特に今後港湾、海運を通じた外国との貿易拡大につながる課題と考えていると答弁され、先日の竹田議員にも、産業振興部長がその概要について答弁されておられます。  去年からの会議所、民間を中心とした議論の中で、いよいよ構想づくりがスタートしたわけですが、現在の外港工業用地には約10社ほどの廃棄物処理業者が張りついていますし、遊休地が約36ヘクタールほどあるようです。まだまだ集積は可能であり、市産業の発展に資するものだと考えます。今後の展開としては、10月上旬には中間報告が予定されておりますので、大いに期待したいと思います。  そういう中で、若干視点を変えた質問を行います。  去年12月議会の答弁のように、市長は港湾の発展を期待されておられますが、そのためには前提として、海路からの廃棄物の流出入については抜本的な規制緩和策が必要になると思いますが、いわゆる環境特区としての適用が見込まれるのかどうか、そのための論議・検討は重ねられているのかお知らせ願います。  また、ことし、地域振興活性化事業として、循環型社会実現のための環境産業立地による八代エコポート構想推進事業の申請と、その補助金交付決定がされております。この目的と事業概要についてお示し願います。  ところで、去年の12月に八代環境審議会から、循環型社会にふさわしい廃棄物処理施設整備のあり方についてという答申が出、燃えるごみの再資源化を中心とした、再資源化システムの導入を考えた環境保全型の総合的エコセンターの早急な建設が提案されております。この答申の概要についてお示しください。  また、県の方では、廃棄物処理計画が作成、策定されておりますし、このような民間活用型の産業構成を期待するエコポート構想が、果たして官主体で行われる環境保全施策整備計画と整合することができるのか、市民の期待に沿うことができるのか、総合的かつ合理的整合性に富んだ施策となり得るのか非常に疑問であります。結果として、外港用地の無秩序な乱開発と環境行政計画推進の停滞、ブレーキとならざるを得ないのではないかと心配いたします。そうならないためには、市長の行政能力の発揮と熱意が必要であると思いますが、市長の御所見と決意をお願いいたします。  以上で壇上の質問を終わり、再質問は発言席より行います。市長におかれましては、質問の趣旨を御理解いただき、簡潔明確な答弁、明快な答弁をお願いいたします。                   (市長中島隆利君 登壇) ◎市長(中島隆利君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)  田中議員お尋ねの第1点、バランスシート行政改革についてのうち、まず行政改革についてお答えいたします。  厳しさを増す昨今の社会環境におきましては、より効率的で効果的な行政運営が求められております。市町村合併による効率的な行政運営を目指すのもその取り組みの一つでありますが、限られた財源の効果的な活用を図るためには、その考え方や手法について、新市建設計画の策定や予算編成の中においても検討していかなければならないと考えております。  また、財政運営適正化計画につきましては、平成11年6月の行政改革大綱改定の際に盛り込まれ、財政運営の健全化の柱である補助金の整理合理化事務事業の見直し、及び経費の削減の3点を目玉といたしております。  議員御指摘のとおり、まだ具体的までには至っておりませんが、財政運営のより一層の健全化を目指すために、予算編成におきまして、行政改革大綱の基本の理念である最小の経費で最大の効果を上げるという基本原則に基づき、国・県の動向を踏まえながら、スクラップ・アンド・ビルドの原則に立ちまして、施策に必要な財源は極力既定経費の節減合理化等により捻出するよう努めているところでございます。  補助金の団体運営補助においては、収支状況等の実態を把握し、事業補助については、公益性や必要性などを十分検討するなど可能な限り見直しを行いました。経常経費につきましては、平成13年度に枠配分を検討し、可能な経費は14年度から実施しているところでございます。  しかし、現下の厳しい財政事情の中、また将来を見据えた観点から、財政運営の指針となる計画の必要性は十分認識いたしておりますので、市町村合併も視野に入れながら、計画策定について研究してまいりたいと考えております。  次に、バランスシートでございますが、財政状況を把握する一つの手段として、最近多くの自治体導入取り組みが行われているところでございます。現行の自治体会計は、1年間の現金収入・支出の結果をあらわしているのに対し、バランスシートは、これまで形成してきた資産とそのために使われた財源の対比したもので、資産と負債の状況を総括的に表示した一覧表でございます。  本市におきましても、市民の財政は──財産は今どのくらいあるのか、将来の市民の借金である負債はどのくらいあるのかなど、財政状況を明らかにする手法の一つとして、総務省の示したマニュアルにより作成し公表しているところでございます。  この効果はあったのかということですが、従来の歳入歳出決算書では表現できなかった市の資産や負債などの情報をバランスシートで補完することにより、見えにくかった市の財政状況が、今までとは異なった視点から明らかにできた点は、それなりの効果はあったと思っております。  しかし、バランスシートの課題の一つとして、人的サービス給付サービスなど、資産形成につながらない行政サービスの面での支出が把握できず、これらの経費の状況に見えにくい側面を持っていることから、今後ソフトサービス的支出が増大する中で、これらの状況をわかりやすく総合的に分析することも必要になってまいります。  今後は、バランスシートの評価・分析を深めながら、他自治体との比較検討を行い、本市の資産形成が効率的に行われているかなどの評価を行うことで、今後の財政運営に有効に利用するほか、市職員の経営感覚とコスト意識を高める上から、研修等の機会をとらえ、バランスシートについて周知を図っていきたいと考えております。  いずれにいたしましても、バランスシートに限らず、他の有効な財務帳票についても──諸表についても研究を行い、市民の皆さんによりわかりやすい表示となるよう検討し、財政公表を行ってまいりたいと思います。 ◆田中安君 まず、新幹線やつしろ創り委員会の委員の選任についてお聞きしたいと思います。  市民からの公募委員である後藤さんについてですが、彼は、皆さんも御承知だと思いますが、もともと八代市民ではなく熊本出身者であります。また、平成14年12月に行われた神奈川県8区の補欠選挙のときには、自民党が候補者の公募をしたときに応募され、残念ながら受け付けられなかったそうでございます。そして、去年の民主党が行った候補者公募で選ばれ、民主党熊本県第5区総支部代表者となり、八代に移り住んでこられました。そして、現在は市内大手町に事務所を構え、今度の総選挙の候補予定者として準備をされている人物であります。  確かに有識者であり、すばらしい人物であると信じますが、この委員会委員公的肩書取りの一つとして利用されるおそれもあります。それを承知で選定されたのか、またその適格性について市長はどのように考えておられるのか、所見をお願いします。 ◎市長(中島隆利君) 自席からお答えをいたします。  新幹線やつしろ創り委員会委員につきまして、方策決定の過程について市民の意見を反映させ、事業化推進への理解と協同体制の確立を図るために、2名を公募によりまして選任をいたしました。委員の公募に当たりましては、より多く市民が自主的かつ積極的に応募できるよう、あらゆる媒体を活用いたしまして、満20歳以上で本市に住所を有する人、また平日昼間の会議に出席できる人を対象に募集をいたしました。  その結果、定員2名に対しまして6名の応募がありましたので、公平・公明な見地に立ちまして、提出された小論文の内容のほか、申込書に記述されました応募動機や活動経験など総合的な視点に立ちまして、厳正に選考を行いました。2名の方の採用を決定したところであります。この採用の決定も、小論文、6名の論文を担当所管の課長で選考いたしまして、2名を採用決定をしたということであります。  議員御指摘の適格性につきましては、募集の段階で応募資格の制限もしてもおらず、採用をしました委員の方がそういう立場の人であるということは、全く存じ上げていなかったという事実でございます。  以上です。 ◆田中安君 そういう立場の人であるということを知らなかったというのは、新聞にも載っておりましたし、この後藤さんという人が大きく報道されておりましたんで、知らなかったということは許されないことじゃないかなというふうに私は思いますし、そういう意味合いでは彼の適格性はないのではないかと私は思っております。  この問題はこのくらいにいたしまして、次に、財政運営適正化計画ということで、策定に向けて研究をしていきたいということでございますが、今まで大分時間がたっております。今まで何をしていたのか、もっと早く具体的につくっておくべきではなかったのかと思います。  ところで、今国で盛んに論議され、今議会で意見書を議決しております三位一体改革は、市長がきのう申されましたように、私たち地方自治体にとって厳しい現実であり、国の方針としてどのような実効性が出てくるのかもわかりません。当然ながら、来年度からすぐさま国からの補助金、交付税の削減はやむを得ない施策として現実化し、八代市やほかの多くの地方自治体にとって、もっと多額の財源不足ということになると思います。  また、ここ数年は交付税不足分を対策債として補てんしており、そのため市債残高はウナギ登りに上がっております。この現状に歯どめをかけるためにはどんな施策が必要なのか非常に難しく、特効薬はないと思いますが、結局は支出の削減と選択がキーワードになると考えます。  市長は、現在の行革大綱は合併するまで持続すると言われておられますが、日々変化する政治状況と合併を控えた今こそ、合併後までを前提とした平成16年度版行革大綱を検討し果実化して、新たな決意と覚悟を持って今の状況の変化に対応すべきだと思います。その中で、まずもって予算編成システムの改革からスタートしていただきたい。まず、三次総合計画の戦略化、読み直しを行い、中期的財政見直しに基づいた予算編成方針の設定、経営会議による戦略的基本方針に基づいた、各部局への権限移譲を含めたいわゆる財源配分型の予算案への大転換が必要だと思いますが、市長のお考えをお聞きいたします。 ◎市長(中島隆利君) 自席からお答えをいたします。  この件につきましては、さきに前垣議員の御質問にお答えいたしました際申し上げましたように、1年弱の計画期間ではその実効性に乏しく、行政改革懇談会におきましても同様の懸念から、新行革大綱は策定しないとの結論に至った次第でございます。また、合併後を前提としたという点につきましては、その継続性を考えますと、やはり新市の行革大綱となりますので、法定協議会において協議すべき事項であると考えております。  それから、予算編成システムの改革につきましては、戦略的な基本方針に基づく効率的な財政運営の手法といたしまして、議員御提案の財源配分型の予算編成など、全国でも幾つかの自治体で取り組まれているようであります。政策的経費の一般財源を各部単位に配分して、権限も責任も移譲して、事後の政策評価を強化することで予算の効率運用を図るというものであります。  本市では、12月から2月にかけまして集中的に行う当初予算編成の中で相当な事務量を考えますと、より効率的な編成作業ができるよう、先進事例も研究しながら手法について検討してまいりたいというふうに思っております。 ◆田中安君 今の市長答弁、非常に情けないなと。財政問題、行政改革問題に対して、市長の危機感の不足ということを感じるのは私だけではないかと思います。今回の国の方向転換策に十分に注意を払っていただき、最大限の努力をお願いしたいと思います。  ところで、市のバランスシート作成の標準となっているいわゆる総務省モデルでありますが、先ほど申しましたとおり、かなりわかりづらいものであります。それぞれ提示されている項目についても、企業の会計とは目的が違うから異なるべきではありますけれども、その理由を明示すべきだと思います。  例えば、市のバランスシートにない項目として無形固定資産がありますが、借地権、地上権など市は持っていないのでしょうか。歳計現金とは何なのか。債務負担行為は欄外にありながら、表の中ではゼロでございます。退職給与引当金はなぜこの金額なのか、用語解説を読んでもさっぱり理解できません。資産についても、これは取得原価主義だと思いますが、時価で表現しないと時流に合わないのではないかと思います。どうでしょうか、市長の所見をお願いします。 ◎市長(中島隆利君) お答えいたします。  総務省が示すバランスシートの作成基準でございますが、現在全国で実施されておりますのは、市町村3300ぐらいありますが、1449市町村、約44.9%が実施をされております。これは平成12年度の実績でありますが、平成14年8月に総務省報告で、現時点では44.9%が作成をいたしております。  地方公共団体の総合的な財政分析に関する調査研究が、平成11年6月2日から平成12年3月13日まで、9回の研究会開催において検討されたものであります。議員御指摘の、資産の表現方法につきまして研究会でも検討されたようでございますが、取得原価については支出の事実に基づくものでありまして、一義的に決められることから、地方公共団体の比較にも親しんで、なじんでおるものと考えられます。  取得原価主義が採用されているということでございますが、御指摘のように、時価評価ではどうかというような御指摘でありますが、これは企業関係では時価評価をいたしておりますが、公共事業体では、すべての事業を時価評価いたしますと大変な作業になるということ等と、それから現在、総務省が出しました提起はすべて取得原価主義と、こういうことで実施しておりますので、それぞれのバランスシートによります市町村の財政を比較する上では取得原価主義で採用をすると、こういうことにいたしておるところであります。  現段階では、バランスシートを作成している自治体のほとんどが総務省の示した方式によって作成しておりますし、八代の財政状況はわかっても他の自治体と比べて判断が難しいと、今申し上げましたような状況でございます。作成基準がばらばらでありますと比較検討が非常に難しいということで、議員御指摘の時価評価での取り組みということではなくて、取得原価方式で行っているところであります。 ◆田中安君 結局、わかりづらいというところについて、市民の皆さんにもう少し説明をしなければいけないというふうに思いますし、できればバランスシートの説明文の中で、もっとわかりやすい記述をしていただくようにお願いをしたいというふうに思います。  それから、去年、決算委員会でもお願いをしたんですけれども、決算委員会のときにも、これは総務省の方のあれ、あれでいきますから、簡単にもうコンピューターの中にその数値を当て込むだけでできるわけでございますから、決算委員会にもぜひともバランスシートを提出していただきたいというふうに要望をいたします。  それから、一応ほかの財務諸表についても検討を加えるということでございますが、ほかに行政コスト計算書、キャッシュフロー計算書というのが、ほかの自治体では導入されているところがあります。これらについてどのように認識をされていられるか、つもりはあるのかお伺いいたします。特に、職員や市民の皆さんに、この折コスト意識を持っていただくことが大事だというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 ◎市長(中島隆利君) お答えいたします。  財務諸表、行政コスト計算書、キャッシュフロー計算書の認識と導入についてということでございますが、先ほども申し上げましたように、市の財政状況を説明する上では、従来の歳入歳出決算書バランスシートを組み合わせたことで、今までとは異なる視点から結果報告が可能となります。しかし、資産形成につながらない人的サービス事業などの行政サービスにかかるコスト、つまり人件費や補助金など、どれだけのコストがかかっているか説明する手法として、行政コスト決算書の導入に取り組む必要があると考えております。  一部の自治体で今実験的にこれは取り組まれておるわけでありますが、現在市町村で取り組まれている数は466自治体、14.14%の実施でありますが、これは試行的、研究的な取り組みとして行われているところであります。今申し上げましたように、このコスト決算は、人件費あるいは人的サービス、そのソフト面の経費について比較をすると、こういう内容であります。  また、企業活動によります実際の資金の流れを、事業活動の内容別に集計したキャッシュフロー計算書についても、導入に取り組んでいる自治体があるようでございます。これは資金の流れ、金が幾ら入って、幾ら支払い、幾ら残っておるかというこの決算書でありますが、これも一部研究して実施しているところがありますが、非常に企業向けでありまして、行政としてはなじみが非常に難しいと、こういうことで今試験的な研究がされている自治体もございます。  本市におきましては、財政状況や支出の状況を総合的に把握をし、またいかに簡単に、よりわかりやすく市民の皆さんに伝えることができるか、研究してまいりたいと思います。  そして、先ほど議員御指摘の、決算委員会にもこのバランスシートを提出してほしいということでございますので、今後執行部で、このバランスシートの要約等を含めて提出をするよう検討してまいりたいと思います。  ちなみに、ホームページ等でも掲載をしていると思いますが、特に市民の皆様に見ていただきたいのは、資産の部で1人当たり、住民の1人当たり八代市の決算上どうなっているのかということが出ておりまして、平成13年度の分で見ますと、資産の部で、市民1人当たり98万9000円資産があると、負債の部が40万、1人当たり住民40万と、正味の資産の部が58万9000と。こういうことで、1人当たり住民が資産が幾らあるのか、負債が幾らあるのか、あるいは正味資産が幾らあるのかというのを、このバランスシートで各自治体と比較をしてどうなのかと、こういうことを見る、見れると、こういうことでございますので、市民の皆さん方にもバランスシートの見やすい資料、あるいはホームページでの提起、あるいは委員会についても詳しい概要等について御提起するように考えてまいりたいというふうに思っております。 ◆田中安君 ほかにも、八代市の場合には特別会計、企業会計、関連団体、いろんな団体がありまして事業を行っているわけでございます。市民の皆さんに、八代市総体の財務会計の流れというものをやっぱりくまなく理解してもらうというためには、前にも言ったことがあると思いますが、それらを連結した決算も必要じゃないかというふうに私は思いますし、そういうふうな連結決算の諸表の公開ということについて、市長はどのように考えておられますか。 ◎市長(中島隆利君) お答えいたします。  連結決算による諸表の公開ということで、現在一般会計のほかに水道事業会計、あるいは下水道事業、それから国民健康保険など特別会計がございます。土地開発公社などの資産、負債が反映されたものでもあります。現在年2回、一般会計、特別会計、企業会計を含めた財政事情の公表を行っておりますが、これも八代市全体の状況がつかめる一つの資料でありますけども、特別会計や企業会計などを含めた連結決算ベースの諸表につきましても、今後検討してまいりたいと考えております。  しかし、これにつきましては、バランスシートの決算、各、全国でも検討されております。先ほど申し上げましたように、水道会計、病院会計は、これは企業会計という形で非常に一般会計となじみが難しいという点もございますので、今後研究をいたしながら、先進事例、実行しているところも参考にしながら今後検討していきたいと、こういうふうに思っております。 ◆田中安君 ありがとうございました。  とにかく、このような形での財務諸表の公開ということは、市民の皆様、私らも同じでございますけれども、理解できないと判断の材料にならないということもございます。先ほどから市長も他市との比較ということを言われておりますけれども、じゃ、比較するやつをやっぱり例示しないといけないし、そのあたりも含めた決算諸表の出し方ということも考えていただきたいというふうに思います。  時間がありませんので次に移りたいと思いますが、簡潔にお願いいたします。                   (市長中島隆利君 登壇) ◎市長(中島隆利君) 田中議員質問の第2点目、新幹線開業とやつしろ創り委員会についてお答えいたします。  九州新幹線鹿児島ルートにつきましては、来年春の新八代・西鹿児島間の先行開業、おおむね平成25年までの博多・八代、新八代間の全線開業に向けまして、現在急ピッチで建設工事が進められております。この新幹線開業に伴いまして、新八代・西鹿児島間は約35分、全線開業時には博多・西鹿児島間が約1時間でつながります。時間短縮効果や輸送力拡大効果によりまして、飛躍的な交流人口の増加をもたらし、本市の産業全般にも大きなインパクトを与えると期待されております。  まず、新八代駅が始業、始発駅となる先行開業におきましては、各メディアが新幹線開業を一斉に取り上げ、いわゆるアナウンス効果が八代から──全国から注目を集めることは間違いないと思います。先行開業をいたします本市を広くアピールする絶好のチャンスだというふうに考えております。おおむね10年後には博多・八代全線開業でありますが、利用者の利便性も一層向上いたしまして、関東地方、関西、あるいは戦略展開が可能となりまして、部分開業以上に観光客の増加や人的交流、物流、情報交流の増加が期待できると思います。産業の活性化にもつながるというふうに考えております。  このような状況の中で、議員御承知のとおり、熊本県におきましては新幹線を県民共有の財産としてとらえ、開業をもたらすために、新幹線沿線地域のみならず県下全域の活性化につなげるために、昨年度新幹線くまもと創り協議会が設置をされました。新幹線開業後の地域づくりの方向性、商工振興や地産地消を踏まえた観光振興、地域間交流の促進など、各分野ごとに、あるいは各駅ごとに活用方策が取りまとめられました。その総括に基づきまして、それぞれの沿線市町村が新幹線創り委員会を設置をいたしたところであります。  八代におきましても、平成15年11月を目途に、新幹線開業の活用の方策の検討を、策定を進めているところでございます。この策定協議会におきましては、基本的な活用策に、実効性と実現可能な可能性を持たせるために絞り込みを行いまして、地域の特色ある資源を活用して、独自性のある方策の策定を目指しております。策定する活用方策につきましては時宜を得た取り組みが必要でありまして、短期、中期、長期の時間軸を設定いたしまして、波及効果が大きいと思われます観光・農林水産振興、商工業の振興、交通アクセス、この3つの分野につきまして、ソフトの施策を中心とした具体的な検討を行うことにいたしております。  まず、観光・農林水産業でありますが、これにつきましては、現在観光漁業が有名でありますが、中・長期的には、新たな農業分野におきまして体験型農業、いわゆるグリーンツーリズムの開発や、農林水産物を使用した地元ならではの料理の開発等の検討も行ってまいります。広域的な視野におきましては、第三セクターの肥薩おれんじ鉄道の県南地域での結び、個人向け、あるいは修学旅行等に対しまして、観光ルートの開発を検討してまいりたいと思っております。  商業分野におきましては、中心市街地の活性化を図るために、個人の個店の魅力向上や空き店舗の活用、あるいは交流施設、休憩施設の整備やイベント開催に向けて、にぎわいを持つ中心市街地検討を行ってまいりたいと思います。  御承知のとおり、中心市街地は7月からアーケードの改築も入りますし、川の交流広場等もありますし、将来的には日本セメント跡地の活用、中心市街地の活性化をつなげながら、この商業分野の活性化に向けて取り組んでまいりたいと思っております。  さらに、新たな産業の、工業の振興でありますが、創設の新分野でありますビジネスチャンスに対応するために、エコポート構想の推進や内陸工業用地の確保、さらには産学連携、行政連携の共同研究、起業化支援策等についても検討してまいりたいと思います。  交通アクセスの分野につきましては、広域的な交通ネットワークの検討が必要でありますので、今後駅中心をしながら、観光地等へのアクセス等を考えてまいりたいというふうに思っております。特に、駅周辺の交通基盤につきましては、これは県と市とあるいは市町村、この郡市一体の合併が行われておりますので、郡市と連携をしながら交通アクセスを検討してまいりたいというふうに思っております。  新幹線駅から他の交通機関への乗り継ぎ等につきましても、在来新駅の建設によりまして、在来線利用の確保とともに、自家用利用者に対応するための駐車場の整備をいたしますが、中心市街地や観光地のさらなる広範囲への交通アクセス、バス、船舶など交通業者との協議を進めてまいりたいと思っております。  さらに、市民、民間事業者、行政など、役割を果たしておりますそういう方々と協働しながら、これら新幹線やつしろ創り委員会の中で、具体的な検討方針を見出していきたいというふうに思っております。特に、来年春に迫ります新八代・西鹿児島間の開業に向けまして取り組みを、着手を急がなければなりませんが、関係者相互の積極的な連携も早急に取り組んでまいりたいと、こういうふうに思っております。 ◆田中安君 多岐にわたり、ありがとうございます。  いわゆる新幹線開業の効果については、それを求めるためには、いわゆる八代市の改造、魅力ある町への転身が必要だというふうに思っております。それぞれの産業振興策について御答弁いただきましたが、それらの実現に向けて頑張っていただきたいと思います。  さて、先日の堀口議員の質問でも、この委員会の論議内容や日程のあり方について問題提起をされておられましたが、そのとおりだと共感しております。やはりそれぞれの委員会や審議会は、執行部の作文をただ認めるだけの会議にすぎない、単なる市長の市民第一主義の言いわけの機関であると言われないような内容の充実、論議の活発化が必要であると思いますし、その議事録や会議の内容の公開、特にこれからのイントラネット設置後には、テレビ公開なども検討していただきたいと要望しておきます。  さて、県の協議会が先行いたしましたが、その内容におんぶされるのではなく、少しは八代らしい独自性を委員会の論議の中で出していただくことをお願いします。そして、必要であるものは同時進行で作業する、実現するという努力が必要で、いわゆるワークショップ的な要素も組み込んでいただきたいというふうに思います。  また、交通アクセスのハードの部分は、開業に間に合うような努力をお願いするしかありませんけれども、委員会での検討事項になっておりますソフト面ですが、利用される乗客アクセスの足の具体的な確保について、どのような準備をされつつあるのかということで、例えば天草からの海路、高速バス、おれんじ鉄道の利用、タクシーの利用、それぞれ問題はあると思いますけれども、委員会の結果を待たず、今からでも協議をしていかなければならないと思います。答弁では、協議は進めているということでございますが、早急な対応をお願いしたいというふうに思います。  今3点ほど申しましたけれども、市長、どのようにお考えか、再度お願いいたします。 ◎市長(中島隆利君) お答えいたします。  新幹線八代駅開業は、いよいよ3月もう13日という案も出ております。本当わずかしかございません。今御指摘がありましたように、開業までに当面取り組まなければならない課題がたくさんございます。それで、計画的に取り組める課題を優先順位をつけながら準備をしてまいりたいと。今一番重要なことは交通アクセスだというふうに思います。これについても、道路の計画的なアクセス道路は、計画の方向づけをしながら優先順位をつけて取り組んでまいりたいと。そのためには市だけではなくて、県と市町村をあわせたこの広域の新幹線の県南の拠点駅とした、位置づけた道路アクセスを考えていきたいと。当面のアクセス道路につきましては、県の分担、市の分担ございますので、それに進めてまいりたいと思いますし、あとアクセスについては産交、あるいはタクシー業界とも協議をして、幹線のバスの配置、あるいは八代駅から熊本飛行場へのリムジンバスですか、これらの配置も含めて検討してまいりたいと、こういふうに思っております。 ◆田中安君 開業ということの中で、宮崎県の人たちというのは、後々は、福岡へ行くには、鹿児島ではなくて八代から乗るというような人たちも出てくるんじゃないかというふうにも考えられます。そういう意味合いでは、高速バスということの、まあリムジンも先ほど言われましたけれども、そちらの方のアクセスも考えていただきたいなというふうに思います。  時間がないので、じゃ、次、3番目、お願いします。                   (市長中島隆利君 登壇) ◎市長(中島隆利君) 海路での廃棄物の流出入に係る抜本的規制緩和に関連した環境特区の適用見込みについてお答えいたします。  議員のお尋ねのエコポート構想環境行政につきましては、第1点目、海路での廃棄物の流出入に係る規制緩和に向けての環境特区が御提言ございました。八代港の管理者でございます熊本県港湾課、まあ県八代港管理事務所に確認いたしましたところ、廃棄物を原材料として使用する目的で八代港を利用し、国の内外を問わず搬出・搬入することについては問題ないと聞いております。  このことから、海運物流の観点からは規制緩和などを求めていく予定はございませんが、リサイクル産業の立地という観点からは、環境アセスメント等、施設の建設、誘致に伴う手続を簡素化したりできないか等につきましては、現在国・県と連携を密にしまして検討しているところでございます。  第2点の、八代エコポート構想事業の目的と事業概要につきましてですが、九州経済産業局に提出いたしました補助金申請に伴う要望調書では、地域環境循環型社会の構築を目指し、八代商工会議所提案の八代エコポート構想の推進に当たり、現況の把握、廃棄物量の将来の予測、処理方法や発電施設への取り組み、事業の採算性等を調査研究し、構想の実現へ向けたプランづくりを行う、このプランに基づき再生資源化する産業の集積を進め、企業の生産コストを下げ、競争力を総合的に高めることを目的とするとしております。  この事業の概要といたしましては、1つは、産業廃棄物についての種類と量の現況調査、2点目に、エコポート構想の基本計画と行動計画の策定、3点目に、廃棄物処理や発電方式の検討、第4点目に、産業界の意見・要望の取りまとめ等でございます。  現在、具体的な検討を始めた段階でございますが、基本的には地元の既存産業等から排出廃棄物中の循環資源の実態調査や、産業廃棄物及び一般廃棄物の一部民間委託への可能性について調査し、この事業の採算性、社会システム、法的問題等を含めて検討していく必要があると考えております。  3点目の、八代市環境審議会の答申の概要についてでございますが、議員御承知のとおり、昨年8月、循環型社会にふさわしい廃棄物の処理施設整備のあり方について審議会に諮問いたしました。内容が雑多、多岐にわたりまして、かつ専門的な見地からの意見が必要との判断から、審議会内に専門委員が設置されまして、燃えるごみの資源化のあり方、施設整備の具体的な内容、環境保全型廃棄物処理施設の整備についての総合的な検討の3つについて集中的に審議をいただき、12月25日に答申をいただきましたところであります。
     答申の主な内容につきまして、現在焼却施設への負荷の低減対策と廃棄物処理施設への適用、環境学習施設の必要性。次に、ごみの質に応じた有効利用を促進する施設といたしまして、生ごみの資源化施設、木くず類の資源化などの必要性。  次に、立地条件につきましては、環境保全のシンボルとして、市民にアピールできることが真に望ましい姿をした上で、次の5点を提起されております。第1点は、新市近郊に位置し、環境学習室など市民開放型施設にあっては、子供から高齢者まで気軽に立ち寄れる、利用しやすい場所であること。2つ目に、幹線道路に近くまたは面しており、交通の利便性が高いこと。3点目に、環境保全のシンボルとして人目につく場所であること。施設の──4点目、施設の維持管理に必要な電気、用水など確保ができること。第5点目に、収集・運搬の効率性から収集人口密度の高い場所またはこれに近いところであること。以上、5つの要件が示されております。  面積につきましては、緑地の整備まで含めまして4ヘクタール程度の面積があれば、事業を推進する上において支障ないとの考え方であります。  次に、環境保全対策では、環境調和型となるよう環境保全対策に万全を講じること。  次に、総合的なエコセンターとして、環境保全のシンボルの役割を担い、環境学習と市民啓発の機能が十分発揮できるようにするよう努めていただきたいという附帯意見がついております。  この総合的なエコタウンでありますが、これは廃棄物の再資源化、焼却処理はもとより、環境学習など併設することによりまして、総合的な環境保全推進の発信基地となる、市民参加による学習や啓発まで行うことのできる総合的機能を兼ね備えたものと言われております。  以上、お答えいたします。 ◆田中安君 八代市の環境行政というのは、水俣なんかに比べておくれているということでございますので、できるだけ早く進めていかなきゃいけないというふうに思うわけですけれども、これとエコポートとのかかわりというのが、どのような感じでやっていくのかというのが非常に難しいのではないかというふうに思います。基本的には、市全体の環境を守るための市環境行政の速やかな前進を図ることと、市産業を育成するために実施されている民間主体の産業行政と、立場の違いというのをいかに折り合わせていくかということが一番の問題だというふうに考えています。  そこで必要なのは、官が行うべき事業と、民間が行うべき事業の峻別ということだと思いますし、それから民間業者、今度エコポートで出てこられると思いますけれども、その手厚い援助にという形が必要だろうというふうに思いますけれども、そのあたりについて市長はどのように考えておられるのか、お聞きしたいと思います。 ◎市長(中島隆利君) お答えいたします。  エコポート構想で一番大事なのは、今指摘のとおりだと思います。環境リサイクル産業、要するに私たちの生活の中で出るやつをさらに資源を活用すると、こういうことでありますので、一時的にはその廃棄物を集めて有効利用するということですから、そこには一定のルールが必要だというふうに思っております。  そこで、今後既存企業との進出企業のバランスも必要であります、そのルール。あるいは環境保全におけるこのリサイクル産業としての種別、種類ですね、どういう企業にするのか、そういうこととかですね、それは量の把握、それから廃棄物の発生の量、再資源化できる廃棄物がどのようにやるのか、そういう実態調査をすることが必要だというふうに思います。  それと、一番重要なのは、田中議員が御指摘ありました臨海工業用地の遊休地をいかに活用していくか、そういうことも必要でありますので、これは庁内にワーキングを設けまして、その地域選定に向けて今検討しているところであります。特に、環境保全型、循環型社会をつくるという上で、地域の環境を守りながら資源を活用すると、こういう観点でひとつ取り組んでまいりたいと、こういうふうに思っております。 ◆田中安君 ありがとうございます。  今、市長が言われたような観点でですね、やはり市がすべきこと、業者がすべきこと、ちゃんと分けて、そして業者が生きていけるようなやり方を考えてもいただきたいというふうに思います。  それから、この前新聞で読んだんですけども、今分別をやっております。そういう中で、市民に啓発をするためには、燃えるごみというふうな形じゃなくて、燃やさないごみ、それから燃やすごみというふうに分けてやったらというふうな新聞が載っておりました。そういうふうな形の市民のごみに対する考え方ということも、これから先検討していただきたいというふうに思います。  環境問題については私も初めて質問をしたんでまだまだ不勉強でございますが、今から具体化していく重要な施策でございますので、これからもっと勉強をして、改めて質問をさせていただきたいというふうに思います。  きょうは、ありがとうございました。終わります。            ───────────────────────── ○議長(前田慧君) 山本幸廣君。                    (山本幸廣君 登壇) ◆山本幸廣君 皆さんこんにちは。(「こんにちは」と呼ぶ者あり)自由民主党の山本でございます。  6月定例会一般質問最後の質問になりました。19名の、新人を含めて19名の方々の御質問を聞きながら、4期生としてしっかりしなけりゃいけないということを、心の中に今確信をして染めたわけであります。(「異議なし」と呼ぶ者あり)  既に、執行部におかれましては、執行部については、3点ほど通告をいたしておきました。質問者の、本議員の質問に対して明快な御答弁をいただくわけでありますが、今回については農業問題の、八代の農業の将来に見通す問題を質問しておりますので、少し質問が長くなりますが、お許しをいただきたいと思います。  先日、初夏の薫りがする八代を、金剛から二見へ、さらに国道3号線を通り宮原、泉、東陽村、竜北、そして鏡を回りまして八代に帰ってまいりました。その途中龍峯山に登り、八代平野を見渡すと、ピアノの弦のような土地基盤整備がなされ、田植えが終わった水田と、青々としたイグサの圃場とが見事なコントラストを描いておりました。環境時代の象徴として唱えられる自然との共生とか、種の多様性の保全に配慮した新たな文化生活の波が八代にも押し寄せておりますが、都会人が忘れた水と緑に囲まれ、太陽のエネルギーをさんさんと受けとめる豊饒の大地を見てみますと、八代市は人に優しく、自然に優しい町になれると、本議員は確信をいたしたわけであります。  そこで、議員初め職員の皆様方に、この八代田園の風景、そしてまた八代平野を見渡す中で、ぜひとも議員の皆さん、職員の皆様方が龍峯山に年に2回ぐらい登っていただき、四季の光景、さらに自分の心のいやしになると私は皆様方に御報告をしておきます。  まず、第1点目の、農業研究施設の充実と八代農業の再生について御質問いたします。  これまで本市の農業は、広大な八代平野と温暖な気候、そして勤勉で先進的な気風に富む農家の方々によりまして、生産量日本一を誇る特産イグサを初め、トマト、メロン、イチゴ等の施設園芸、果樹などに水稲を組み合わせ、全国的にも生産性の高い農業が展開されてまいりました。  本市の基幹産業として、商業を初め本市農業、産業の発展の原動力として、その牽引役を果たしてきたことは、議員皆様方の御承知のとおりであります。しかし、バブル崩壊以後、日本の経済が低迷をし、デフレが進行する中に、農業においても新農業基本法の制定や、急速な経済構造の変化、国際化の進展など複雑な要求が、要素がかみ合って、流通の改革や輸入農産物の増加などで、価格の下落などによりまして、農業の構造も大きく変化をいたしております。  このような中で、八代農業を農林業のセンサスで見てみますと、耕地面積は昭和30年には5542ヘクタールありました。年々減少をいたしております。平成13年には3600ヘクタールぐらいまで減少しております。農家の戸数も年々減少し、平成7年の1352戸から平成13年には1100戸ぐらいまでに減少いたしております。農業粗生産額を見てみますと、平成6年には280億ぐらいあった粗生産額が、平成12年、13年には210億ぐらいまで落ち込んでおります。さらにまた、皆様、特産品でありますイグサの作付面積についても御存じかと思いますが、平成元年には2300ヘクタールありました、それが平成15年には633ヘクタールまで落ち込んでおります。  このように、どの数字を見ても、本市の農業の長期凋落傾向等は明らかであります。この現状を憂慮された中島市長は、八代農業の再生を目指して、八代市農業再生検討委員会を立ち上げられました。まことに時を得た事業であると本議員は考えております。その検討内容、成果において本議員も大いに期待をいたしております。本議員は、農業の発展なくして八代の町の発展はあり得ないと思っております。八代の活性化のために、一日も早く再生のプロセスを示すことが行政に求められております。  そこで、市長にお尋ねをいたします。八代市の農業再生について、市長独自の政策や考え方をお聞かせください。  さらに、本議員は平成14年の12月議会でも質問をいたしました。トマト、メロン、イグサにおける全国有数の特産地として、産地間競争に打ち勝ち、さらにその地位を高めていくためには、品質の向上、減農薬、有機栽培など、消費者が求める、皆さん御存じのように安心・安全な商品を生産することにより、他産地として差別化をしていくことが大事であります。重要課題だと考えております。そのためには基幹作物における優良品種の開発や新しい技術の導入に、積極的に取り組む必要があります。  また、これが、これら基幹作物にかわる新規作物についても研究開発を進めることが、日々変化していく諸情勢に柔軟に対応するためにもぜひ必要であります。経営面においては、高度な専門知識を有する専門家による経営診断などを通して、経営を総合的にサポートする体制を築く必要もあります。特に、八代農業を引き継ぐ農業後継者育成についてでありますが、総合的な研修ができるような宿泊型の施設や、実習農場や大型の育苗施設等も必要ではないかと本議員は思います。  全国に誇れる高生産性を維持してきた本市農業生産、本市農業を維持してきた本市農業生産地帯に、それを側面から支える拠点の施設がまことに乏しいのは非常に残念であります。本議員は、本市農業を維持発展させるためには、国や県、あるいは大学の研究施設の誘致などを図り、底辺から支えていかなければいけないと常に考えております。基幹産業である農業を振興するための拠点施設の整備について、どのように市長はお考えなのかお尋ねをいたします。  2点目の、新幹線駅前整備に係る土地開発公社の充実とその役割についてお尋ねをいたします。  この問題については、再三と、何人かの議員の先生が質問をなされております。現在私は、現在本議員は、新幹線建設計画等調査特別委員会の委員として、また八代市土地開発公社の理事としての役職にあります。そういう関係上、市民の皆様方から、土地開発公社と八代市はどんな関係にありますか、公社の役割はどのようになっておりますか、土地開発公社の事業はどんなものがありますか、新幹線駅前の整備事業も土地開発公社が施工するんですかなど等たくさんの方々が尋ねられます。  そのときに本議員も、答弁に、答えに戸惑うことがあったわけでありますが、平成15年の2月6日土地開発公社の理事会、さらに平成15年の2月の26日の新幹線建設計画等調査特別委員会では、事業化に関する課題としては、まず1つに、調整池による分譲価格の高騰、さらに2つ目は、埋蔵文化財の調査費の発生による分譲の高騰であります、価格の高騰、さらに新幹線開業による買収価格の高騰、さらに農振農用地の除外の手続などの問題があるので、市で課題解決に向け、整備の方法の検討、さらに事業条件の整理等などで、土地の販売価格を抑えるように取り組んだらどうかと、そういう必要があると本議員は思っております。  また、新幹線駅前整備についてはしっかりやるべきだと、将来に禍根を残すんではないかと本議員は思っております。また、土地開発公社については、今後八代市は新幹線駅前整備ばかりでなく、短期・中期、中・長期の計画に、いろいろなプロジェクトに取り組み事業を実施されると思いますが、これらに早期に対応するために、企画開発部門と土地開発公社の組織の充実や推進体制の強化を図る必要があると思いますが、いかがでしょうか、これは担当部長にお伺いいたします。  3点目については、再登壇をして質問いたしますので、執行部についてはよろしくお願い申し上げます。                   (市長中島隆利君 登壇) ◎市長(中島隆利君) 御質問の八代農業再生についての政策、八代市農業再生検討委員会についてお答えいたします。  本市農業の振興策につきましては、市長就任以来重点施策として取り組んでまいりました。特に、イグサ振興につきましては、需要拡大事業の畳表張りかえ助成や公共施設畳張りかえなど、各種生産振興事業に取り組んでいるところであります。また、日本一の施設園芸・トマト栽培につきましても、環境保全型減農薬トマト・はちべえのブランド確立を推進してまいりました。しかし、議員も御承知のとおり、農産物の偽装表示や無登録農薬、残留農薬問題など深刻な社会問題に八代農業も直面をしています。  農業全般的な情勢におきましては、食と農の共生、地産地消の活動が活発化し、消費ニーズによります安心・安全な農産物の生産が求められています。このような厳しい農業情勢に対応し、生産農家の皆さん方が安心して農業経営ができるようにするため、八代農業の再生が急務と考えております。  そこで、私なりに将来の八代農業を展望いたしますと、1つ目に、消費者から信頼される安心・安全な農産物の生産、2つ目は、農業の担い手の育成と確保、3つ目は、環境保全型農業の推進、4つ目は、地域で農業を支える地産地消運動の展開を重点に取り組んでまいりたいと考えております。そのために、公約に掲げていました八代農業再生検討委員会を6月5日に発足させたところであります。委嘱しました委員につきましては、九州東海大学農学部教授の片野教授を会長に、農業生産者、消費者、農産物流通業者、農業団体からの11名です。また、県八代振興局農業振興課と八代農業改良普及センターに、オブザーバーとして参加いただいております。  検討事項につきましては、本市の農業の現状を踏まえた上で、将来の具体的な農業の方向性について提言を取りまとめていただく予定であります。特に、消費者代表や農産物流通業者の委員委嘱につきましては、消費者ニーズが農業生産においても重要な位置づけでありますことから、既存の農業施策にとらわれず、新しい視点での八代農業再生についての提言をいただければと考えております。  続きまして、八代農業再生委員会の提言をどのように活用されるのかとの質問でございますが、農業再生検討委員会の提言につきましては、短期間ではありますが、本年11月ごろまでに提言をまとめていただく予定であります。提言の内容につきましては市民の皆さんに公表いたしまして、行政として直ちに施策に反映できる提言につきましては次年度予算化し、実行に移していきたいと考えております。  また、八代農業の振興に尽力されています農業関係団体や農業各種協議会とも連携を図りまして、提言を事業活動に反映させていくように、八代農業の再生に向けた推進をしていきたいと考えております。 ◆山本幸廣君 市長から前向きな御検討をしていただいておるというふうに御認識をいたすわけでありますが、もう少し市長として、今の農業、八代農業というのを、現状をですね、把握なされていただきたいと思うのは、今はちょうどトマトの収穫が終わろうとしております。イグサの、イグサの収穫が始まっておりますが、まず市長にお願いしたいのは、まず、検討委員会の──再生の検討委員会、今メンバー等も御報告をなされました。その中で、公約であったということで、大体11月ごろにはその答申というですか、そういうのが、答申が出てくるというようなことでありますが、ここらあたりの活用についてですね、具体的にもう少しですね、市長の方で御見解いただければと思うんですが。  それと同時にもう一つ、今の農家の現状というのをもう少し把握していただきたいということで言いましたけれども、特に市長にお願いしたいのは、今トマト、トマトの病気が大発生をしております。これはですね、黄化葉巻病というてからですね、大変な病気でありまして、シルバーリーフコナジラミということでもう全滅に近いと。これはもう徹底した防除をしないと、駆除をしなければですね、八代の大産地のこの施設園芸のトマトについては、ことしについては大被害を受けるだろうというふうなですね、そういうふうな今情報等も今は飛び交っておるわけでありますが、生産家の方々に聞きますと、大変危機感を持っております。そういうことを踏まえながら、今回の検討委員会の中でですね、今言われた、市長が言われたその項目の中で答申が出ると思うんですが。  そこで、八代の将来、農業の将来を考えた中で、私は今もう一歩ですね、踏み込んだ中で、その拠点の施設をですね、先ほど来冒頭質問をいたしましたその拠点施設について、市長がもう少し具体的にひとつ御説明でければなと思いますが、いかがですか、よろしゅうございますか。 ◎市長(中島隆利君) それじゃ、自席からお答えいたします。  農業の──その前に、今、後段でありました農業の現状について私なりにも少しお話をさせていただきたいと思いますが、先ほど数字で挙げられましたように、農業の状況は大変な状況にございます。平成元年では257億あった粗生産額、平成7年は265億まで達しておりますが、現在は207億ということで、70億──65億ぐらい下がっているわけで、これは当然今イグサが作付が4分の1に減少していると。当初、平成5年に107億ありましたイグサ・畳表の生産額、それが20億ということですから、まさに額としては5分の1と、こういうところまで落ち込んでいるわけですね。それで、今八代農業は、今御指摘がありました、平成元年には野菜の粗生産額が60億だったのが、今野菜の粗生産額が127億になっているわけです。ということは、イグサが野菜、トマト、メロン、これに産地が集中化してきていると、こういうことであります。  ところが、今おっしゃったように、トマトが全滅の状況になると、こういう害虫の状況が今出ているということの御指摘でありますが、先日ある農家の方がおいでて、この対策をやらなければ、この野菜産地が大変な状況になると、こういう御指摘もございました。そこで申し上げたのは、やはり今JAの組織、あるいはJA組織でない産地のグループの方、いろんな方々が農業を研究してやっておられます。ですから、今後はやはりそういう経験を生かしながら、八代の産地を、本当に農薬を使わない、安心・安全な農業、環境保全型の農業にどうするかと、害虫にも勝ち、あるいは外国の輸入農産物に勝つ産地をどうつくるかと、これが今言った農業再生の検討の課題でありますし、しかし、当面はその害虫対策もございますので、これについては県の振興局等も含めまして今対策をとっているところでありますので、これについては早急に対策をとってまいりたいと、こういうふうに思っております。  そこで、2つ目の質問でございますが、八代農業だけではなく、非常に農業全体が厳しい状況にございます。そこで、研究施設を、あるいは宿泊研究施設等を整備したらと、こういうような御質問でございましたが、将来の八代農業のあるべき姿の展望につきましては、市の基幹作物でありますやっぱりイグサの復興は何としてもこれは必要であります。新たな需要創出、新製品の開発、生産構造の改革等に取り組んでまいりたいと。  それから、今指摘しましたトマト、メロン、施設野菜や露地野菜、これについての果樹におきましても、食の安全性を追求した優位性の販売実現、さらには水田農業の安定経営と需要に見合った米の生産、あるいは販売体系を確立するため、麦作の振興や畜産の農家の連携、あるいは飼料用の稲の生産振興など、国内外の農産物の需要動向に、柔軟かつ的確に対応していく農業生産体制の構築が必要であります。  そういう中で、本市の農業の推進でありますが、何としてもやはり地産地消で、地元の農業を地元で住民が消費しながら支えていこうと、こういう運動も必要でありますので、今後はさらに地産地消運動も推進をしてまいりたいと。  そしてさらに、この農産物をつくっただけで販売促進をするということではなくて、この優良な、安全な食糧を1.5次産業に転換をして、そしてさらに農業だけではなくて、この1.5次産業に参画をする産業興し、これも取り組んでまいりたいと。  それから、環境保全型農業で推進をいたしますと、当然有機物が出ます。トマト、メロンの摘果もありますし、いろんな樹木、いろんな有機物がございますが、これをバイオマスによりまして循環型農業の取り組みを進めてまいりたいと、こういう検討も、この農業検討委員会で方向づけをしていただきたいと。  それから、新規作物の導入等であります。これについても今の基幹作物だけではなくて、やはり多品目、そして安全な食糧の生産基地と、こういうことも追求していかなければならないだろうと、こういうふうに思っております。  そういうもろもろの課題を推進をしていくためには、方針だけではだめだと思います。当然、その方針を出した課題をどう研究して、担い手を育成して指導していくか、そのためにはやはり農業研究施設が当然必要であるというふうに思っております。資料・情報の収集とか、あるいは調査をしながら、八代地域経済全体にかかわる課題をとらえながら生産団地をつくっていくと、こういうことも必要でありますし、市だけではなくて、当面17年には合併もございますので、市郡全体のこの農業産地をどう推進をしていくかということもございますので、この農業研修施設等につきましては、広域な観点の中で、県あるいは市町村とも連携をしながらつくってまいりたいと思いますが、まず今農業研修所があります、これの充実も図っていかなければならないと思いますので、ここの現在の、農業研修所の現在の現状を分析をしながら、将来に向けた農業研修施設整備について、この再生検討委員会の中でも議論をしていただきたいと、こういうふうに思っております。 ◆山本幸廣君 市長、そのとおりだと思いますよ。なぜかといいますと、今本当に詳細にわたりまして御答弁いただきました、市長の方から。よく理解をしたいと思いますけども、もう一つだけですね、市長にこれはもう要望でありますが、まず今の八代農業というのが雇用問題でいかに貢献をしておるかということも、まず知っていただきたいと思います。個々の農家だけで500人以上の雇用をしております。さらに、農業団体から任意の団体、任意の団体を含めますと約2000人近くの雇用をやっているということをですね、その現状も知っていただきたい。  冒頭申し上げましたように、やはり八代のまちづくりについては、牽引者として農業というのがですね、大変貢献してきたのを忘れちゃいけないと思うんです、先人、先輩の苦労の中でもですね。そういう中で、今市長の答弁の中でありましたように、農事センターの充実というのは再三私は質問をしております。その中でですね、今農事センターの役割を、目的と役割というのを、農事センターができた当時から見てみますと、目的が全然違うんですね。だから、今本当に熊本県下のこういう農業の拠点施設を見てみますと、ほとんど他市にはありますけども、八代市には充実──総合的な充実したそういう農事研修施設というのはないわけです。そこらあたりを今市長の答弁の中でしっかりわかりましたので、ぜひとも検討委員会で検討してください。  検討するだけじゃいけないということは、先ほど来たくさんの議員の方々が言っておるわけですので、そこらあたりを踏まえて、市長の今の心意気、そしてまた、首長として、やはり内部の職員の方々にですね、こういう整備をしなさいという命令をしていただきたい。外部のコンサルに任せるのは簡単なんです。ところが、内部的にですね、市長、首長として、やはり担当部局なり、総合的な政策会議の中でも含めた中で、これをやりなさいと、これに取り組みなさいという、そういう市長としてのですね、指示をしていただければ、担当部としてですね、意気盛んな担当部が多いわけでありますので、ぜひともそういう指示をしていただきたいと思います。将来禍根を残さないためにもですね、八代農業の再生に市長のその心意気というのをしっかり受けとめましたので、ぜひとも前向きな検討の中で即対応できるように、対応するようにしていただきたいと思います。  これは要望でありますが、そういう中で、先ほど来市長言われました拠点施設についてもですね、もう一つありますが、今の農事センターの敷地内では何の研修もできません。研究もできません。新品種も、いろんなたくさんの研究機関、研修するという立場、熱意がありませんので、ぜひともそこらあたりについてはですね、先ほど来、先般のある議員の方々の質問に市長は答弁をなされております。やはり平和町の16ヘクタールという一つの土地利用があります。これについてもですね、ここらあたりの拠点施設についての土地利用について、前向きに検討していただくように要望をしておきます。  次、お願いいたします。                  (建設部長芳崎賢一君 登壇) ◎建設部長(芳崎賢一君) 御質問の2点目、新幹線駅前整備に係る土地開発公社の役割についてお答えいたします。  まず、新幹線駅前整備についてでございますが、平成12年5月に、熊本県と八代市との間で、新幹線関連施設整備とその役割分担を決めた新八代駅周辺整備に関する協定書によりまして、八代市が主体となって取り組むこととしております。その整備手法といたしましては、土地を買収し、造成の上分譲するという造成事業につきまして、市から土地開発公社へ取り組みの依頼をし、昨年度まで土地開発公社において事業化に向けた検討を進めてまいりました。  土地開発公社では、平成12年度に新八代駅周辺開発基本計画を策定し、この調査において土地利用計画、導入すべき都市機能、導入施設、段階的整備の考え方等について検討を行い、基本的なまちづくりの方向性について取りまとめを行ったところでございます。しかしながら、新幹線駅整備事業を取り巻く状況といたしましては、不透明で長期化している経済不況が民間企業の進出意欲を大きく低下させていることに加え、企業戦略として事業用地の買収から借地へと進出形態が変化しており、新幹線駅前に企業等の進出が具体化しにくい状況となっております。  また、必要な道路、公園、調整池等の整備のため、分譲可能面積が計画どおり見込めなかったり、あるいは当該地が埋蔵文化財の包蔵地でもあり、その調査のため必要な経費の増大等が見込まれてきたところでございます。  このような分譲価格の高騰につながる問題や、さらには分譲地の需要見込みが予測できないなど問題があり、いわゆる塩漬け土地の問題が懸念されるなど、本事業には解決すべき大きな課題がございまして、事業推進に関しては大変厳しい状況になってきたところでございます。  このため、平成15年2月、土地開発公社理事会におきまして、事業の採算性、的確性の観点から、現計画内容では土地開発公社単独での事業実施は困難と判断され、計画の発意者である八代市において、課題の解決へ向け検討することとなったわけでございます。  今後、市におきまして課題解決の検討を行うに当たりましては、事業の採算性等の観点から、例えば道路、公園、調整池等の公共的な基盤整備に関しまして国の補助事業等の取り組みができないかなど、新たな側面からの対応も含め検討していく必要があるのではないかと考えているところでございます。  本議会の一般質問の初日にもお答えしましたように、本年度国の補助事業であるまちづくり事業調査により、新幹線駅前整備に係るまちづくり検討調査の実施を予定しており、事業手法、土地利用、整備スケジュール等の検討を行い、多角的かつ総合的な観点から、課題解決に取り組んでまいりたいと考えております。  その検討内容を踏まえ、再度市より土地開発公社へ事業の取り組みを依頼することとなりましたら、開発公社理事会において、事業の採算性あるいは的確性について審議を行い、開発公社事業として適切であるとの判断がなされれば再度開発公社で取り組むこととなりますが、対応の方法も含め検討が必要と考えております。また、今後、土地開発公社として新たな事業への取り組みが生じた場合は、その事業規模を考慮し、公社の組織強化等の対応も必要と考えておるところでございます。  以上、お答えいたします。 ◆山本幸廣君 部長は今来られて、4月に県から出向してこられたわけであります。そういう中で、なぜこの新幹線について質問いたしたかといいますと、部長も、この新幹線の開通について平成16年ということで御存じかと思います。そういう中で、八代はこの事業をやっておるということは御認識されたと思って──御認識をしておられたと思います。  そこでですね、今答弁ありましたように、この問題については、これはもう公社の、公社の理事会、そしてまた新幹線の特別委員会等についてもいろいろと議論をした結果があります。その中で、最終的にはですね、各委員なり理事の方々の御判断というのは、今部長の答弁なされたとおりであります。そういう中で、ぜひとも採算ベースに合わないということでですね、公社としては、市にもう少し検討してほしいということで、先ほど質問しましたように、いろんな問題、課題がありました。その課題クリアをするために、今回新しいまちづくり支援事業の中での、支援事業の中での調査をされるということで、コンサルに600万ぐらいの予算計上がなされておりました。  そういう中で、来年の3月ぐらいまでにはですね、このまとめができ上がるということをお聞きしておりますが、振り返りますと、平成──今部長が答弁なされました平成12年、東部計画が、東部設計が設計なされた1500万、公社で予算づけをいたしました。これについての基本計画がずっとなされて、今回このような見直しをされるということになったわけでありますが、公社では2000万の予算計上しておりました。1500万で東部設計が落札をして基本計画を、わざわざあのような基本計画をつくりました。その中で問題が出てきたということでありますので、その問題をこれからひとつクリアせにゃいかぬ、採算ベースに乗るためにはどうせにゃいかぬかということで、新しいまちづくり支援事業の中でこの調査事項の委託をされたわけです。  ここからが問題なんですね。前回の基本計画とほとんど変わらなかったとなったときにどうするかということなんです。もし今回の基本計画が安く、まあ採算ベースが合うような安く買収価格というのができ上がったとなりますと、これは大変喜ばしいことであります。そういう中でですね、一番心配するのは、私はここらあたりの買収の価格、そして分譲、分譲の売買の価格、ここらあたりにですね、来ると思います。  そういう中で、まちづくり総合支援事業のこれの要項を見てみますと、もううちの街路事業や区画整理事業ではこれは取り組んでいるんですよね。そういう中で、これを基本として私は今回コンサル委託をされたんだというふうに御認識してよろしいですか。  そういう中で、部長ですね、課題の中で一番クリアをしなければいけないと、もしもクリアできなかった場合、ここが問題ですね。そういうときには私は八代市がですね、八代市独自の公共施設についてはやはり予算づけをして、そしてこの20ヘクタールについてはですね、解決をしていかなければ──その解決の方は水路の問題もあります。調整池の問題もあります。そして道路の問題もあります。これについては単独で八代市がやるんだという、公共施設についてですね、取り組むんだという姿勢がなければですね、その予算づけがなければ、この20ヘクタールのですね、開発事業で私はとんざすると思うんです。そして、先ほど来市長が言いました、市長が説明なされました、16年までには観光PRをしながら、八代の新幹線の開通については全力で取り組まにゃいけないと、そういうことなんですね。  私は──必ず平成の23年博多まで開通します。その時点で、この10年、あと10年間の中で、新幹線駅前の20ヘクタールの開発事業が何も手つけなかったというときには、これは職員の怠慢なんですよ。そういうふうにですね、私は必ず責任請求──責任追求というのはしなければいけない大事業ということをですね、八代市の将来に禍根を残さないためにもですね、この事業は大事なんです。そういうことで、質問の趣旨というのが御理解の中で御答弁をいただきました。  だから答弁は、再質問について答弁いただくことはしませんけれども、私の要望であります。そういう中でたくさんの要望があります。ぜひともですね、部長が来られたばかりですので、部長に何やかんや言うて質問してもですね、大変かわいそうでございますので、ぜひとも認識の中で、ぜひとも積極的に取り組んでいただきたいということであります。  この開発の推進体制の特に駅前のこの整備については、先ほど言いましたように、今のこれは体制、これはもう新幹線の、新幹線整備推進室も含めて、公社の職員体制も含めてでありますが、これは行政管理部長にですね、これはもう要望であります。今のスタッフでですね、この事業ができるかということを真剣に考えてください。用地課そしてまた新幹線整備推進室、公社、兼務の状態で、あの職員で何ができるかということも考えてほしいと思います。いいですか、部長、そうしなければ、この事業というのはとんざするというふうに私は大変心配をしておると。心配をしているからですね、公社の理事として、そしてまた新幹線の委員としてですね、委員会でも大変議論したんです。議論した中で、市が、市がやらにゃいかぬということになったわけでありますけども、それが前回のような2年3カ月も4カ月も何もしなかったと。  今回のコンサルの委託にして、外部委託をして何もしなかったという結果が出た場合に、だれが責任とるかということなんです。市民は大変迷惑なんです。そういうことをしっかりですね、私は内部、そしてまた縦割り行政でありますけれども、内部的な問題で調整しながら、ぜひともこの事業を成功させてほしいと、そういう思いで質問をいたしたわけであります。  公社のですね、充実について、これについても今言ったように、行政管理部長にこれは再度のお願いでありますが、今のような体制、公社の規約、定款を見てください。理事長はだれですか、助役さんなんです。助役もおりません。さらにまた、今は収入役が、水谷収入役が職務代行をなされております。そして事務局長についてもほとんど兼務であります。職員についても兼務であります。再度、行政管理部長、真剣にとらえていただきたいと思います。要望で終わります。  次、いきます。                    (山本幸廣君 登壇) ◆山本幸廣君 3点目の、球磨川以南の開発についての1つでありますが、南部幹線の早期着工について質問をいたします。  八代南部の地域開発については、都市計画道路南部幹線の早期着工が必要不可欠であるということは、市長を初め職員の皆様方は、執行部職員の皆様方は御認識をされていると思います。そのような中、南部幹線の進捗状況について、市施行分の事業内容については本議員も承知をいたしております。特に、球磨川以南の県施行分の着手がまだ見えてない状況であります。平成8年、地元説明会、地元説明のときには、開通までには15年ぐらいかかるだろうと説明がなされております。また、説明がなされておりますが、本議員の思う中では説明がなされております。3月議会で本議員の質問し答弁をいただいた中では、現状での着手は非常に難しい状況であると認識をせざるを得ないわけでありますね。そこで、執行部のお考えをお聞かせいただきたい。  南部幹線の整備については、国土交通省の所管のですね、都市地域整備局、通常都市部局と言いますが、それと道路局の2つの部局にあると聞いております。都市地域整備局と道路局の所管で並行して対応はできないものか。例えば、前川橋梁がですね、都市部局での早期着工が、着手が困難であれば、球磨川以南の国道3号線の県道部の整備については拡幅のみで、経費で、経費的にやりやすいと思うんです。道路部局の事業で先行していくことも可能ではないかと思いますが、いかがでしょうか。  現に、八代緑回廊線もこの2つの部局をうまく使い、効率的に整備をしておられます。とにかく少しずつでもできるところから着手をしなければ、皆様御存じのように、15年という当初の説明の中から、本議員の今心配しているのは、30年から40年かかるんだろうというふうに心配をしております。本議員は思うんですが、いかがでしょうか。今後、県の少ない予算をいかに南部幹線事業に持ってくるか、行政、議会が一体となって取り組まなければならないと思います。  幸い、今年度は、先ほど来新しい部長と言いましたが、お名前をひとつ言わせていただきたいと思いますが、4月から県より芳崎建設部長が来られました。部長のこの事業に対する御認識、取り組みについてお伺いいたしたいと思います。  次に、平山新町インター周辺の将来計画についてであります。これについても、今南部幹線が道路部局で早くつくってほしいと、大変心待ちに、揚町から、あの地域の方々、平山新町の方々は大変期待をしております。そういう南インター周辺の整備の将来構想についてであります。  八代市第三次総合計画、リーディングプロジェクトの中に──リーディングプロジェクト御存じだと思いますが、拠点の整備をするということであります。掲げております新幹線、新しい新八代駅を中心とした地域と、もう一つは南九州西回り自動車道南インター、南インター、国道3号線、南部幹線を中心とした南部の交通結節点であります南九州西回り自動車道南インター周辺地域であるのではないかと考えております。  このように、広域交通の結節点として非常にポテンシャルが高いと思われます南九州西回り自動車道南インター周辺の開発について、市としてどのようにお考えなのか、基本的なお考えをお聞かせいただきたいと思います。                  (建設部長芳崎賢一君 登壇) ◎建設部長(芳崎賢一君) 御質問の3番目、南部地域の開発についての1点目、南部幹線の早期着工についてお答えを申し上げます。
     都市計画道路南部幹線は、議員御指摘のとおり、南部地域の発展はもとより、県南地域の動脈として、その早急な整備が望まれているところでございます。このため市といたしましては、平成9年度から、1級河川南川を挟む中北町から葭牟田町までの間約1キロメートルの区間に、鋭意取り組んできたところでございます。  進捗状況としましては、平成14年度末の事業費ベースで約22%となっており、現在用地取得の促進を図っているところでございます。また、この区間には、1級河川南川をまたぐ大規模な橋梁がございますが、本年度河川管理者であります国土交通省と橋梁架設の前提となる河川協議が終了する予定となっており、さらに用地の取得の推進に努めながら、今後できるだけ早期に南川橋梁へ着手してまいりたいと考えておるところでございます。  続きまして、県の施行区間のこれまでの取り組みの状況につきましては、1級河川前川を挟む建馬町から中北町までの約1キロメートルの区間については、平成11年度より道路概略設計や橋梁建設に伴う地質調査等が実施され、事業の本格的な着手に向けて準備がなされているところでございますが、1級河川球磨川以南につきましては、いまだ着手されていない状況でございます。  議員も御承知のとおり、県では平成13年度から平成17年度までを財政健全化計画期間と位置づけ、公共事業等につきましては厳しい対応がなされておるところでございますが、新規の事業、あるいは着手して間もない事業につきましては、事業化や予算の増額は非常に難しい状況にあると聞いておるところでございます。  しかしながら、都市道路南部幹線につきましては、本市の南部地域における最重要路線でございます。今後も市施行区間の事業の促進はもとより、県の施行区間につきましても、都市地域整備局及び道路局所管における事業化の検討を含め、その重要性や必要性を強く訴えながら、県を初め国など関係機関に対し、より一層の要望を行ってまいりたいと考えております。  今後とも、議員初め県議会の御支援をよろしくお願いいたしまして、答弁とさせていただきます。 ◆山本幸廣君 今、部長も大変この南部幹線については、大変御認識をなされておる答弁であります。その中で、これはもう要望にしたいと思いますが、街路事業の一覧表を見ても、南部幹線の予算というのは、市の区間というのは1080メーターぐらい、この区間というのは今部長の答弁なされたとおりであります。進についてもですね、私たちは何も言うことはございません。大変担当部のですね、職員の方々の御努力、関係部の努力体制はですね、感謝をしております。  だた、今、県の施行分について、私今大変心配をしておることであります。これは、地元の方々もですけれども、これは建馬も含めて、田中先生、前田先生おられます、地元の方おられますけども、これについてもですね、八代市は予算をつけてもですね、まだ県は予備設計のですね、段取りもしていない──段取りはしていると思うんですけれども、まだまだ予算づけができてないというような状況だと思います。これは基本設計、予備設計から基本設計にいくわけでありますが、これについても大変月日がたちます。そしてこの三、四年間でほとんど予算はゼロに近いんですね。  そうすることになりますと、南部幹線を、先ほど言ったように15年でやり遂げたいという当初の説明の中で、今回について私が心配しているのは、30年、40年はかかると、この予算計上の中では。だからこそ、今、先ほど来質問いたしましたように、やはり道路部局の方はですね、都市部局と離れまして、道路部局の方は球磨川から今の3号線まで、この農免道路についてですね、県道について、どうかひとつ並行してこの予算づけ、施行できないものかということの質問でありました。  私は、これはぜひとも、今部長が言いましたように、ぜひ努力をされるし、またこの方向で進んでいかれると思うんですが、ぜひともですね、これは並行して進んでいっていただきたいと思います。今、部長の答弁の中でも、一番大事なのはですね、私は再三言っておりました。この南部幹線については、もう心配したとおりであります、この県の施行分についても。地元の方々のですね、この説明をずっと読ませていただきました、当時、平成8年の地元の方々の意見なり等をですね。そういう中で本当に心配しているのが現実としてですね、出てきたということをですね、後からこの資料あげますので、見ていただければ結構だと思います。  南部幹線についてはですね、まだまだたくさん言うことがいっぱいありますが、この問題についてはですね、行政ばかりのですね、判断、行政ばかりの力ではですね、解決をしないと思います。これはもう市長初め我々政治家の責任もあります。ぜひとも国会議員、県議会議員、市議会議員、議会と一丸となってこの予算づけに、特に私たちは自由民主党という政党でありますので、ぜひとも県に対してはですね、政党を通じてこの南部幹線の早期着工をですね、着手をしていただくように要望していきたいと思っております。  その中でもやはり担当部局としてはですね、ぜひとも強い県に対する要請、要望してほしいと思います。それは再三私は言っております。あの球磨川──あの工業用水の天草・宇城に上水道と転用しました。あの覚書さえですね、県の担当部はかわっておるから知らなかったという、そういう返事をいただきました。八代市をばかにしておる県職員なんです。私は大変侮辱だと思っております。あの覚書は、福島前知事と前八代市長沖田市長の中で覚書は交わされたんです。大変残念でなりません。  そういうことを踏まえまして、ぜひともですね、建設部長、芳崎部長、県から来られましたので、その中身をよくひとつ酌み取りいただきまして、県に対する強い要請をしてほしいと思います。我々も議会として、議長、副議長、議員32名、ぜひとも近いうちに、この南部幹線の早期着手のために予算化するように要望したいと、そのように本議員は思っております。これについては時間がまだありますが、終わらせて、要望とお願いにかえさせていただきたいと思います。  まだまだ時間ありますが、最後ということで早目に終わりたいと思っております。(「いいぞ」と呼ぶ者、拍手する者あり)先ほど来、今回の質問をいたしましたが、1つあと残っておるのがありました。(笑声)これについては、企画財政部長より御答弁をいただきたいと思います。                 (企画財政部長小嶋宣雄君 登壇) ◎企画財政部長(小嶋宣雄君) 山本議員お尋ねの、平山新町インター周辺の将来計画についてお答えをいたします。  これまでも球磨川以南の開発につきましては、山本議員初めたくさんの方の御提言をいただいております。現在の第三次総合計画の中では、特に南九州西回り自動車道南インター周辺の具体的な開発計画などは掲げておりません。しかし、先ほど議員申されましたように、当該地域は南九州西回り自動車道の南インター、国道3号、JRを中心とした南部の広域交通結節点でありまして、人流、物流、業務等の開発可能性の高い地域であると認識をいたしております。  また、この地域は、将来南部幹線の開通などにより、広域ネットワークとしての市の中心部への南の玄関口ともなります。また、これらの道路整備により、特に八代港との海上交通の中心となる、南九州からの導入口としての位置づけも高まってくるものと思われます。今後、このような地理的な優位性、地域の特性を生かした広域的な考えを基本として、この地域の土地利用を考えていく必要があると考えております。  以上、お答えといたします。(「よし」と呼ぶ者あり) ◆山本幸廣君 部長の前向きな御答弁ありがとうございます。  先ほど来言いましたように、リーディングのプロジェクト、拠点整備の中でですね、南部幹線がいかに重要性があるかということで、南インター周辺についてもですね、今部長の答弁どおりであります。どうかひとつ御認識の中で、将来構想含めて計画を立ててほしいということでお願いをしておきます。  時間がありますが、先ほど来質問3点ほど私答弁をいただきました。前向きな答弁ということで御理解をして要望にかえたわけであります。その中で、特に新幹線についてはですね、新幹線、いろんな面でありますが、これは市長にもお願いであります。やはり投資をするときにはですね、投資効果があるものについては、事業については投資をすることをですね、忘れないでほしいと思います。  それはなぜかといいますと、やはり私たちの税収にはね返ってくる事業については投資をしてほしいと思います。固定資産税から総合的な税収に絡んでくる事業、これについては新幹線もそのとおりなんです。そういうことで、市長を含め執行部の方々の御認識をしていただければ幸せだと思います。  最後に、私も八代一市民として、八代市民の歌という「陽は昇る」という歌をですね、私は本当に知らなかったんですが、この歌を、ある人から明るく力強く歌えということを聞きました。この質問席から歌うわけにはいきませんので、(笑声)この歌詞について皆様方と一緒に、(発言する者あり)市民と、市民のためにこのように市民の歌をつくっていただいた方々に対する感謝と、そして私たちも再認識をする中で、この歌詞をひとつ読ませていただきたいと思います。  「陽は昇る 八代の平野を あまねく照らし 球磨の川面 きらきらと 深き海 その不知火を 黄金色に 染めて輝やく  陽は昇る 建設の槌音 空に響き 生産は月と 共にのび 豊かなる 自然の恵み こんこんと いでゆ湧く  陽は昇る 先祖のいぶき 今に伝え 香り高き 文化の地 されど今 世界に向い 窓開く 八代港  陽は昇る いざ腕を組まん 希望に燃え 声を合わせ みな呼ぼう 美しき 大八代の 永遠の繁栄を永遠の繁栄を」  一般質問を終わります。  ありがとうございました。(拍手)            ───────────────────────── ○議長(前田慧君) 以上で、議第48号から同第63号までの議案16件に対する質疑並びに一般質問を終わります。            ───────────────────────── ○議長(前田慧君) 委員会審査付託表を配付いたさせます。                 (書記、委員会付託表等を配付) ○議長(前田慧君) 議第48号から同第63号までの議案16件については、ただいまお手元に配付いたしました付託表のとおり、その審査を所管の各常任委員会並びに議会運営委員会に付託いたします。            ───────────────────────── ○議長(前田慧君) 次に、ただいま配付いたしました請願・陳情文書表のとおり、請願・陳情12件を受理いたしましたので、その審査を各常任委員会に付託いたします。            ───────────────────────── ○議長(前田慧君) 報告いたします。  本日、市長から議案2件が送付され、受理いたしました。            ───────────────────────── △日程第18〜19 ○議長(前田慧君) 日程第18から日程第19まで、すなわち議第64号から同第65号までの議案2件を一括議題とし、これより提出者の提案理由の説明を求めます。  市長。                   (市長中島隆利君 登壇) ◎市長(中島隆利君) ただいま上程をされました議案につきまして、提案理由の説明を申し上げます。  議第64号及び議第65号の契約の締結についてでございますが、これは工事請負契約の締結に係るもので、予定価格が1億5000万円以上となりますもので、八代市契約条例第2条の規定に基づき、議会にお諮りするものでございます。  その内容は、まず、議第64号の金剛小学校弥次分校校舎改築工事について、契約金額2億8623万円で、和久田・松本・宮坂建設工事共同企業体と契約を締結しようというものでございます。  次に、議第65号の宮地小学校管理棟改築工事について、契約金額2億2008万円で、松島・尾崎・橋本建設工事共同企業体と契約を締結しようというものでございます。  何とぞ慎重御審議の上、適切な御決定を賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。 ○議長(前田慧君) 以上で提出者の説明を終わり、これより質疑を行います。  質疑ありませんか。                  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(前田慧君) 以上で質疑を終わります。 ○議長(前田慧君) ただいま議題となっております議案2件については、建設環境委員会にその審査を付託いたします。            ───────────────────────── △休会の件 ○議長(前田慧君) この際、休会の件についてお諮りをいたします。  6月25日から同27日までは休会としたいが、これに御異議ありませんか。                 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(前田慧君) 異議なしと認め、そのように決しました。            ───────────────────────── ○議長(前田慧君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。  なお、明25日から29日までは休会とし、その間委員会を開き、次の会議は30日午後2時に開きます。  本日はこれにて散会いたします。                  (午後零時00分 散会)...